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目標やロードマップの策定方法がわからない

このメディアは、株式会社豊国エコソリューションズの監修・取材協力のもとZenken株式会社が制作・運用しています。

目次

カーボンニュートラルを推進するにあたっては、CO2排出量の削減目標の設定やロードマップの策定が必要になります。ここでは、企業におけるCO2排出量の削減目標やロードマップ策定の流れをご紹介します。(※CO2排出量の算定など、現状把握ができていることを前提として説明をしています。)

CO2削減目標の検討・設定をする前に

CO2の削減目標を検討する前に、まずは削減目標の設定に関する考え方の整理が重要です。

カーボンニュートラルに向けたCO2削減目標の状況は次のとおりです。

  1. 取引先の目標に対して、自社の目標を設定する。
  2. 業界の目標に対して、自社の目標を設定する。
  3. 日本の目標に対して、自社の目標を設定する。
  4. SBTやTCFDに沿って目標設定する。
  5. 自社で独自の目標を設定する。

自社で実現可能な範囲で目標設定するのか?取引先、業界、世論に求められる「あるべき姿」を目指して目標設定するのか?の前提条件を整理しなければなりません。 自社で実現可能な範囲で削減量を積み上げても目標に届かない場合は、根本的な考え方を見直す必要があります。

CO2削減目標の例

設備導入やエネルギー転換を目指す

カーボンニュートラル推進において、ポピュラーな手段ともいえるのが設備導入やエネルギー転換です。設備を省エネタイプへ更新したり、ガスや灯油から電気へとエネルギーを置き換えたりすることで、CO2排出量の大幅な削減が期待できます。また、再生可能エネルギー設備を導入するのも手でしょう。

従業員の意識改革に取り組む

CO2削減を目指すなら、従業員の意識改革にも取り組みましょう。CO2排出量などのデータを共有したり、部門ごとに研修を実施したりなど、従業員の環境に対する意識を高め、共通認識を持ってもらうことが重要です。従業員の意識改革に成功すれば、CO2の削減計画も進めやすくなります。

実現可能な目標を設定する

CO2の削減目標として実現可能な数値を設定する場合、一気にカーボンニュートラルを進めるのではなく、数段階に分けて削減目標を設定することが重要です。無理な目標は従業員の負担を増やし、計画を破綻させるおそれがあります。

ただし、取引先からの要求や業界の目標と大きな乖離がある場合は注意が必要です。専門家とも相談してCO2削減目標を設定しましょう。削減目標を段階ごとに設定するとともに評価もその都度実施し、最終的なカーボンニュートラルに向けて軌道修正していきます。

削減に向けたロードマップの策定

CO2削減目標の検討・設定に目処が経ったら、ロードマップの策定に取りかかりましょう。

段階的な計画を立てる

ロードマップを策定するうえで意識したいのが段階的な計画です。CO2削減目標を短期・中期・長期に分け、それぞれ達成目標や具体的な取り組みを決めていきましょう。段階的に計画を立ててそれを実行することで、着実にカーボンニュートラルを進めることができます。

ステークホルダーの要望も取り入れる

ロードマップを策定する際は、顧客、取引先、金融機関などステークホルダーの要望も取り入れましょう。ステークホルダーの要望を取り入ることで、カーボンニュートラルに関連する施策を実行しやすくなります。要望を聞くためにも、話し合いや意見交換の場を設けるとよいでしょう。また、サプライチェーン上の削減を要望する取引先や業界のグローバル企業の動向チェックも必要です。

SBT認定などの取得を目指す

SBTとは、パリ協定で誕生した温室効果ガスの排出削減目標を達成するための国際的イニシアチブで、世界中の多くの企業が参加しています。企業を対象にしており、Scope1〜3に分けて具体的なアクションを設定しているのが特徴。従業員500人未満の中小企業であれば、「SME Targets」と呼ばれる中小企業向けSBTも用意されています。 SBT認定を取得することで、ステークホルダーに環境対策への取り組みをアピールできるうえ、カーボンニュートラルの推進にも寄与します。

SBT認定企業はScope3の削減目標も設定する必要があり、中には、その目標としてサプライヤーにSBT目標を設定させることを掲げるSBT認定企業も存在します。SBT認定を取得すれば、これらの顧客からの要望に対応できます。

本サイト監修「豊国エコソリューションズ」の
ロードマップ策定支援

補助金最大化による効率的な投資をベースに
段階的に具体的な計画を策定します
株式会社豊国エコソリューションズ
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豊国エコソリューションズ
代表取締役副社長 東 真司 氏(中小企業診断士、エネルギー管理士)

豊国エコソリューションズは、CO2の排出量算定から削減方法の提案、脱炭素基本計画の策定(ロードマップ策定)から、補助事業・税制優遇の活用提案までワンストップで支援しています。

ロードマップ策定においては、ステークホルダーからの要望に沿った計画の策定や、来年(短期)、5年後(中期)、10年後以降(長期)といった段階的な計画の策定を行っています。

策定したロードマップに沿って、カーボンニュートラルを推進する際の重要なポイントは、具体的な施策と効率的な投資です。
豊国エコソリューションズは、さまざまな設備更新を組み合わせて、具体的な施策に落とし込み、補助金最大化による効率的な投資をベースにロードマップを策定します。

さらに客観的な評価が得られるSBT認定取得、LCA認証取得なども支援。カーボンニュートラル推進を全面的にバックアップしています。

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豊国エコソリューションズ公式サイト

引用元:豊国エコソリューションズ公式サイト(https://carbonneutral-hokoku.lp-essence.com/)

豊国エコソリューションズは、環境・エネルギー領域におけるソリューションを提案しているコンサルティング会社です。補助金・助成金を活用したコンサルティングの豊富な採択実績をはじめ、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)や排出権取引に関するサービスも提供しています。
有資格者数も多く、専門的かつ多角的なサポートを受けられるのも特徴。カーボンニュートラル分野での実績が豊富で、顧客のニーズを踏まえた提案を行っています。

豊国エコソリューションズは、省エネに関する補助金を活用した事業において、高い採択率・採択数の実績を有しています。補助事業の採択率は、2016年〜2020年9月の実績で94%を実現。提案した事業のほとんどが採択されています。一方、採択数も2011年〜2020年9月の累計で563件を数えるなど、豊富な実績を有しています。

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