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CFP

このメディアは、株式会社豊国エコソリューションズの監修・取材協力のもとZenken株式会社が制作・運用しています。

目次

製品やサービスごとに排出するCO2を算定

CFPは、日本語で「炭素の足跡」を意味する「カーボンフットプリント(Carbon Footprint)」の頭文字を取った略語で、製品やサービスがライフサイクル全体で排出する温室効果ガスを足跡をたどるようにして積み上げ、CO2に換算して示す仕組みです。2024年4月1日より新制度となり、SuMPO環境ラベルプログラム(SuMPO EPD)に統合されています。

CFPの目的と重要性

CFPは、製品やサービスによって排出される温室効果ガスを定量的に表す指標となる点が大きなポイントです。製品・サービスごとの地球環境への影響度がCO2の排出量が消費者に対して「見える化」され、消費者も購入した製品が温室効果ガスをどの程度排出するかを自覚できます。排出量がより少ない製品を選んでもらうことを促し、全体での温室効果ガス排出量の抑制につなげることができます。

CFPの認証制度

CO2排出量の見える化が一定の基準を満たしていると認められると、製品やサービスにマークを表示できる認証制度が、一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)により「SuMPO環境ラベルプログラム」として運営されています。マークには、地球温暖化への負荷のみを対象とするCFPのほか、複数の環境側面を対象としたエコリーフの2種類があります。

SuMPO EPDの4つの特徴

SuMPO EPDには、大きく分けて4つの特徴があります。

LCA(ライフサイクルアセスメント)を導入

まず挙げられるのは、LCAを導入している点です。SuMPO EPDでは、ISO14040・14044に基づいたLCA手法を取り入れています。そのため、原材料の調達から流通、リサイクルに至るまで、科学的に製品の環境への影響を評価することが可能です。

LCA(ライフサイクルアセスメント)は、製品やサービスのライフサイクル全体(原材料の採掘から製造、使用、廃棄まで)における環境への負荷を定量的に評価する手法です。製品やサービスの環境負荷を総合的に把握し、より環境負荷の少ない製品やサービスの開発、改善に役立てることを目的とし、温室効果ガス排出量、水質汚染、資源消費量など、多岐にわたる環境影響を評価します。

製品共通の算定ルールを策定

2つめの特徴は算定ルールです。SuMPO EPDは、製品群ごとに共通の算定ルールを策定しています。これにより、製品に関する環境情報の公平性を保つとともに、信頼性を高めることが可能。なお、製品共通の策定ルールは国際規格(ISO)に則っており、SuMPO EPDが適切に管理しています。

適切な情報の開示

4つめの特徴は情報の開示です。SuMPO EPDでは、秘匿情報を除く算定結果の一部について、ウェブサイト上で適切な情報の開示に努めています。これによってプログラムの透明性を高め、適切なコミュニケーションの促進を可能にしています。

EPD加盟の流れ

SuMPO EPDに加盟する流れは次のとおりです。

  1. EPD取得を目指す製品のPCRを探す(ない場合は新たに策定する)
  2. 該当するPCR・GPIに基づいたデータを集める
  3. SuMPO EPD公式HPから算定ツールの使用申請を行う
  4. 算定ツールを用いてLCA算定を実施する
  5. LCAの算定結果を評価し、検証申請書とEPD作成を行う
  6. 検証申請書を事務局へ提出する
  7. 検証後、問題がなければ公開手続きが実施される

まずはPCRの検索やデータ収集を行い、次に算定ツールを使ってLCAを算定する必要があります。そして検証申請書などを作成し、事務局の検証が済めば加盟完了です。

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本メディア監修
豊国エコソリューションズ
ついて
豊国エコソリューションズ公式サイト

引用元:豊国エコソリューションズ公式サイト(https://carbonneutral-hokoku.lp-essence.com/)

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