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RE100

このメディアは、株式会社豊国エコソリューションズの監修・取材協力のもとZenken株式会社が制作・運用しています。

目次

RE100は「Renewable Energy 100%」の省略形で、事業のために使う全エネルギーを再生可能エネルギーで調達することを目標とする国際的なイニシアティブ(企業連合)を指します。2014年、国際環境NGOのThe Climate Group(TCG)を中心に設立されました。

RE100発足の背景と参加条件

RE100を発足させた背景には、深刻化する気候変動問題があります。企業が再生可能エネルギーを積極的に採用していることを示すことで、電力会社や電力小売り会社に再生可能エネルギーの開発を進めるという循環を促し、持続可能なエネルギーの供給体制を作る必要があるのです。

RE100の参加条件

RE100への主な参加条件は次の通りです。

  1. 企業の事業運営を100%再生可能エネルギーに転換することを宣言し、期限を決めた目標を設定して公表すること
  2. 消費電力量が年間100GWh(日本は50GWh)以上であること
  3. グループ全体での参加及び再エネ化にコミットすること

このうち、再エネ化の達成は遅くとも2050年までを目標としなければなりません。この場合の「再生可能エネルギー」とは、太陽光(太陽熱)、風力、水力、バイオマス、地熱を指しています。

RE100への参加状況

RE100に参加している日本企業は、2024年8月現在で88社に上ります。さらに海外企業も含めた全体の参加企業数は430社に達しています。

RE100に参加するメリット

温室効果ガスの大部分の占めるCO2の大部分は、企業活動から生じています。企業がRE100に参加し、再生可能エネルギー化の取り組みを進めることで、地球温暖化の防止に大きく貢献できます。

これは同時に、再生可能エネルギーの市場拡大を促し、調達コストの低下と安定供給への期待につながります。

さらにRE100参加の大きなメリットと言えるのは、財務状況だけでなく環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)の要素も考慮した投資である「ESG投資」を呼び込める点です。ESGを投資判断の基準としている投資家は今や少なくありません。企業にとってのブランディング戦略の一つとも言えます。

中小企業はRE100に参加できるのか

RE100は、主要な国内外での認知度や信頼度が高いことや、電力消費量が大きいことなどの条件を満たした、影響力のある企業であることが参加条件になっているため、中小企業には参加は不向きだと考えられています。

中小企業の場合は、使用電力量に関わりなく参加できる日本国内の枠組みとして、2019年に発足した「再エネ100宣言 RE Action」に加わり、使用電力をすべて再生可能エネルギーに転換する意思と行動を示してはどうでしょうか。

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引用元:豊国エコソリューションズ公式サイト(https://carbonneutral-hokoku.lp-essence.com/)

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有資格者数も多く、専門的かつ多角的なサポートを受けられるのも特徴。カーボンニュートラル分野での実績が豊富で、顧客のニーズを踏まえた提案を行っています。

豊国エコソリューションズは、省エネに関する補助金を活用した事業において、高い採択率・採択数の実績を有しています。補助事業の採択率は、2016年〜2020年9月の実績で94%を実現。提案した事業のほとんどが採択されています。一方、採択数も2011年〜2020年9月の累計で563件を数えるなど、豊富な実績を有しています。

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